魚料理

アラキドン酸サプリは子供に使わない方がいい?

アラキドン酸は、γ-リノレン酸と合わせて「ビタミンF」と呼ばれている成分です。
さらに、アラキドン酸・γ-リノレン酸・リノール酸・DHA・EPAなどは動物の生命維持に必要な必須脂肪酸といわれています。

・アラキドン酸と子どもの成長の関係
アラキドン酸は、すべての人間に絶対的に欠かすことができません。
特に小さなお子さんや赤ちゃんにとっては、脳の発達に非常に重要な働きをするといわれており、脳の記憶領域である海馬にはアラキドン酸が大量に含まれています。
人間は、リノール酸を摂取することで体内で自動的にアラキドン酸に変化できるのですが、乳幼児はまだ変換機能が十分に備わっていないために、食品からアラキドン酸をそのまま摂取する方法が望ましいとされています。
歯が生えていない赤ちゃんや乳児については、食べ物ではなく母乳や粉ミルクからの摂取が理想的です。

・アラキドン酸サプリは子どもに不向き?
粉ミルクや母乳からの摂取は問題ありませんが、アラキドン酸のサプリメントについては、まだ子どもの肝臓機能が十分ではないことから、摂取させるのは避けた方が良いでしょう。
大人と違って子どもの肝臓機能は未熟で、サプリメントを摂らせてあげても、大人と同じように分解・吸収できるわけではありません。
大人用のサプリメントは子どもには過剰摂取になる可能性がありますし、錠剤やカプセルが喉につまる危険もあります。
やはり母乳やミルクなど年齢に応じた方法で、アラキドン酸を摂らせてあげるのが一番ではないでしょうか。

子どもの脳はわずか1歳で全体の約70%まで成長するといわれています。
さらに3歳頃になると全体の約90%にもなり、ほぼ成長が完了します。
アラキドン酸は全身のうち特に脳に多く含まれていますから、90%まで出来あがる3歳までに十分なアラキドン酸を与えてあげることが理想的。
母乳育児を行っているお母さんはバランスの取れた食生活を心がけるようにしてください。
粉ミルクを与える際は、アラキドン酸が含まれたものを選んであげると良いでしょう。