魚料理

アラキドン酸で前向きな気持ちに

人は誰しも、中高年期から高齢へ年を重ねるにつれて、体力・気力ともに衰えていきます。
30代と40代ではかなりの差がありますし、50代と60代ではもっと開きがあるでしょう。
高齢に入るとだんだん判断力や認知力も衰えていくので、精神的にも自信がなくなってきます。

・脳機能の維持に役立つアラキドン酸
近年注目が集まっているアラキドン酸は、脳の記憶回路を司る海馬に多く含まれる脂肪酸です。
海馬はふだん見聞きしたものを記憶したり、記憶領域から自在に取り出すといった作業を行っており、なにげない会話やコミュニケーションもこの領域の活動なしでは行うことができません。
ふだんからアラキドン酸を十分に摂取していれば、脳細胞が活発になり、記憶回路が正常にコントロールされます。
人と話しているときも会話が途切れず、言いたいことをスムーズに口に出したり、自在に行動できるようになるのです。

・アラキドン酸の不足は精神状態にも関係する
高齢に入ると体は自然と老化し、脳機能も低下するため、なにかと気持ちが落ち込みやすくなります。
もしもここでアラキドン酸が不足すると、海馬領域の活動が低下し、記憶力が落ちてもの忘れがひどくなり、周りの人との関係にも少なからず影響が出始めます。
物覚えが悪く、人の言ったことを覚えられない…そんな自分を知れば知るほど、嫌気がさしてきて、会話やコミュニケーションも億劫に。
しかし、アラキドン酸を摂取することで、人の心に幸福感をもたらす「アナンダミド」という物質がつくられ、落ち込みややる気の低下を予防し、前向きな気持ちにしてくれます。
つまり、アラキドン酸の摂取によって、記憶回路の維持とうつの予防の両方に効果があるというわけですね。

「中高年になって、なんだかネガティブになってきた」「物忘れをなんとかしたい」「ポジティブに考えたい」そんな方はぜひアラキドン酸を食事から摂取してみてください。
肉や魚、卵などから無理なく体内に補えるほか、サプリメントを使うこともできます。
効果的にアラキドン酸を補充して、心も体も健康で前向きな生活を送りましょう。