魚料理

アラキドン酸のサプリメント使用の注意点

アラキドン酸といえば、近年老化防止や認知症の予防などに効果があるとされ、一躍注目が集まっている栄養成分です。
すでに製薬会社などもアラキドン酸に注目しており、サプリメントなど手軽に栄養補給ができる製品も登場しています。
しかし、アラキドン酸のサプリメントはビタミンやミネラルなどのサプリメントとは少し勝手が違います。
以下では、アラキドン酸のサプリメントを使う際の注意点について見ていきたいと思います。

・過剰摂取には注意しましょう
アラキドン酸のサプリメントは、たくさん飲めば健康になるわけではありません。
過剰摂取をするとアレルギー症を引き起こしたり、胃腸の調子が低下したり、肌の炎症が起きる可能性もあるため、必ず用法・用量を守って使ってください。
赤ちゃんや乳児の場合は、サプリメントからではなく食事からアラキドン酸を摂取させてあげましょう。

・現代人はアラキドン酸をたくさん摂っている?
食生活の欧米化と価格の低下によって、日本人の多くが日常的に肉類を口にしています。
アラキドン酸は牛や豚などの脂肪に多く含まれているため、現代人の食生活なら十分必要摂取量を満たすことができます。
ビタミンやミネラルは何かと不足しがちな栄養素ですが、アラキドン酸に関しては、ほぼ欠乏症になる心配はありません。
肉を食べる(食べられる)方は、サプリメントからアラキドン酸を摂取する必要はなく、ふだん通り食事をするだけでOKです。
ただし一部例外として、アラキドン酸が不足しているといわれているのは自力で食事ができない赤ちゃんや乳児、または食が細い方や高齢の方、食事制限中の方に限られています。
極端にアラキドン酸などの必須脂肪酸が不足するのは健康上マイナスになってしまうので、サプリメントや健康食品、赤ちゃんにはアラキドン酸を配合した粉ミルクなどを使い、不足分を補う必要があります。

アラキドン酸のサプリメントはあって困るものではありませんが、ふだんから肉や魚を食べている方は、サプリメントを使うことで過剰摂取になる可能性があり、注意が必要です。