魚料理

授乳中のアラキドン酸の必要性

アラキドン酸は2009年にうつや痴呆などの疾患予防、脳内の神経新生に効果があるといわれ、たいへん注目を集めている脂肪酸の一種です。
じつはこのアラキドン酸、赤ちゃんの脳機能の発達にも大きく影響しているのだそうです。

・赤ちゃんとアラキドン酸の関係
赤ちゃんは生まれてから半年間は自力で栄養を吸収することはできません。
お母さんの母乳もしくは粉ミルクなどの人工乳からのみで、そこに100%ゆだねることになります。
歯が生えてくればいろいろなものが食べられるようになりますが、少なくともアラキドン酸は赤ちゃんのうちから摂取しておいて損はありません。
アラキドン酸を摂取すると、脳内にアラキドン酸がそのまま使われるため、言語機能や情報処理能力などが著しく向上していきます。
以前から不飽和脂肪酸(アラキドン酸など)は人間の脳に良いといわれてきましたが、今現在もそれは同じで、子どもから大人まで誰もが摂取するだけで、脳機能が正常化すると考えられています。

・赤ちゃんの成長スピードとアラキドン酸
赤ちゃんの脳は1歳までに全体の70%にまで成長するといわれています。
これは、脳細胞の新生や発達がかなりのスピードで行われているという意味であり、それと同時に脳に良い成分がきちんと補われているかがカギになってきます。
DHA、EPA、アラキドン酸を含む必須脂肪酸を摂れば、爆発的に大きく成長していく赤ちゃんの体と脳機能をそれぞれ応援し、サポートする成分として活躍することでしょう。

お母さんがふだん赤ちゃんにあげる母乳には、ご自身が食べたものから摂取したアラキドン酸が含まれています。
逆にいえば、菜食主義やノンオイル食などを心がけてしまうと、ほとんどアラキドン酸が摂れないまま赤ちゃんにミルクをあげることになってしまいます。
したがって、お母さん自身も授乳中のミルクの中身が充実するよう、いろいろな食材を摂取し、バランスの取れた食生活を心がけていってください。