魚料理

チーズにはアラキドン酸や乳酸菌が含まれている

洋食メニューに使われることが多い「チーズ」は、欧米や中東などで発祥したとされる伝統的な発酵食品です。
プロセスチーズ、チェダーチーズ、ブルーチーズなどさまざまな種類がありますが、どれも乳酸発酵させて作られているため、乳酸菌が豊富に含まれ、それぞれに風味や味わいが異なります。
このチーズにはもう一つ、健康に欠かせない「アラキドン酸」が含まれています。

チーズとアラキドン酸の関係
アラキドン酸とは、人間を含め動物の体の中に一般的に存在する脂肪酸の一種。
脂質の中に多く含まれ、牛肉やチーズなど洋食の定番ともいえる食材から摂取することができます。
チーズに含まれるアラキドン酸のおおよその含有量は100gあたり30mg前後で、その中でも特に多く含まれているのがクリームチーズとブルーチーズです。
また、スパゲティなどに使われるパルメザンチーズは100gあたり37mg、ピザの美味しさを引き立てるゴーダチーズは100gあたり28mgとなります。

アラキドン酸は体内の細胞膜を構成する成分で、自力で合成できないオメガ-6系の多価不飽和脂肪酸です。
アラキドン酸は脳の記憶力やとっさの判断力に関わるといわれており、大人になってからも脳細胞を柔らかくする働きを持っています。
脳細胞をいつまでも若々しく保つということで、子どもから大人まで年齢に関係なく大切な成分といえるでしょう。

アラキドン酸は食べ物から摂りいれるのがベスト
アラキドン酸は高齢者の栄養不足が深刻化している現在の日本において、注目されている成分の一つです。
チーズはグラタンやサンドウィッチなど、手軽な食事からチーズをメニューとして取り入れていくことができますから、毎日バランスの良い食事をしていれば、アラキドン酸が不足する心配はありません。
ただし高齢者や食が細くなり、胃腸の調子が悪くなっている方については、食事の他にもサプリメントから必要な栄養素を補給する必要があるでしょう。
高齢者は免疫力アップや腸内の健康維持のために「乳酸菌」を、そして脳機能の老化防止のために「アラキドン酸」をそれぞれ摂取するとさらに効果的です。
一度に二種類もの体に良い成分が補えるのですから、チーズはぜひ毎日のメニューに加えておきたい成分といえますね。

チーズには乳酸菌もアラキドン酸もそれぞれ豊富に含まれていますが、いずれも高たんぱくで良質なアラキドン酸を含み、咀嚼もしやすいというメリットがあります。
おやつ感覚でも食べられるので、毎日の食事に積極的に取り入れ、摂取していって頂きたい食品です。