魚料理

アラキドン酸は一般的な食事で補えている?

鉄分やビタミン・ミネラルなどはふだんから意識できても、脂肪酸に関しては何がどう体に良いのかほとんど意識していなかった方も多いのではないでしょうか。
人間が体内に吸収する脂肪酸のうち、「アラキドン酸」は特に最近注目が集まっている成分。
海外、そして日本で多くの研究が行われてきた結果、ボケ防止や脳の記憶領域をコントロールする効果があるとして期待されています。

・アラキドン酸は毎日の食事から
アラキドン酸は、人工的に作りだす薬や健康食品とは違い、栄養成分そのもの。
つまり、食事から意図的に摂取できる成分なのです。
逆にいえば、意図的に摂取しないと粘膜の強化や記憶領域の正常化など、さまざまな体への影響に支障が出てしまう可能性だってあるのです。
アラキドン酸を多く含む食品には、肉や魚など身近なものから、海藻や卵など毎日食べられそうなものまで幅広く、それぞれの食品にはさらに豊富な栄養素を含んでいます。

アラキドン酸を配合したサプリメントもたくさん販売されていますが、肉や魚介類など何らかの食材を口にしていれば、アラキドン酸が不足する心配はないといわれています。
「高級品だから」「食べにくいから」といって敬遠する心配もなく、むしろふだんの食事のバランスをよく考えて、足りないものは積極的に補っていく方が健康的。
ただし食べ物とサプリメントを同時に摂ったりして、過剰摂取になってしまうほど大量にアラキドン酸を摂る必要はありません。
あくまで食事をバランス良く食べていれば、ほとんどの方がアラキドン酸不足にならずに健康を維持できます。
少食・偏食・食事制限付きの方は、体にやさしい低カロリーのアラキドン酸を含有する食材で、一日の基礎代謝量を考えながらメニューを考えてみてはいかがでしょうか。
また、ふだんあまり口にしないレバーや青魚などの食材にも挑戦してみてください。
アラキドン酸も含め、体に必須の栄養成分はぜひ意識的に口にしていきましょう。