魚料理

ホルモンバランスをアラキドン酸で整える

高齢者の認知症予防や、子どもの脳の発達に必要不可欠といわれるアラキドン酸。
脳機能の改善や維持に効果があるとして注目されていますが、実はアラキドン酸の効果はそれだけではありません。

・アラキドン酸とホルモンバランスの関係
肉や魚などの脂肪に豊富に含まれるアラキドン酸ですが、人間の体内に入ると細胞膜や生体ホルモンの材料として働きます。
特に生体ホルモンは血液中のコレステロールを下げたり、体温を適切に調整する役割があるため、アラキドン酸などの脂肪酸を継続的に摂取することが大切。
生体ホルモンは子どもから大人まですべての人の生命維持に必要なホルモンですから、アラキドン酸を摂ることで体の中から体調を整えていけるのです。
テレビ番組や雑誌などで多く取り上げられるのは、男性ホルモンや女性ホルモンなどの性ホルモンではないでしょうか。
しかし生体ホルモンは性ホルモン以上に重要な役割を果たすものです。
栄養バランスの取れた食事を心がけることで、生体ホルモンの分泌も活発になり、体の内側から健康的になれるのです。

・継続的な摂取が重要になる
アラキドン酸は人工的な薬やサプリメントとは違い、自然界に存在するさまざまな食材に含まれています。
身近なところでいえば海藻や卵、あるいは肉や魚など、アラキドン酸を含む食材はどれも気軽に口にできる食材ばかり。
しかし、気軽に食事から補える一方で、普段から意識的に摂取している方はあまり多くはないと思います。
小さなお子さんや高齢の方は特にアラキドン酸が不足しやすいといわれていますから、毎日の食事の中で少しだけ意識をしてみるのもおすすめです。

アラキドン酸は最近特に注目が集まっている栄養成分。
脳の発達にはもちろん、体の根源的な機能に関わっていることがポイントです。
私たちはふだん何気なく食事を摂っていますが、何をどう食べるかによって体の調子も変わってくるのです。
五大栄養素を軸にして、アラキドン酸を含む良質な脂肪酸などをバランス良く摂取していきましょう。