魚料理

母乳とアラキドン酸

生後、すぐに赤ちゃんは自然とミルクを求めるようになります。
そこから約6ヶ月、体の中の消化器官が成長して整っていくようになるまで、ミルクが命の生命線になります。
ここでは母乳に含まれるアラキドン酸の必要性と、母乳育児の大切さについてご紹介いたします。

・母乳にはアラキドン酸が豊富
母乳育児をするのであれば、赤ちゃんのお母さんは、赤ちゃんの学習能力や認知能力をアップさせる「アラキドン酸」をふだんから摂取しておくと良いでしょう。
アラキドン酸は脳の記憶領域にたくさん存在し、物覚えや覚えたものの引き出し、神経ネットワーク間の情報移動をスムーズにする効果があります。
アラキドン酸が十分に取れなければ、赤ちゃん自身物忘れが多くなったり、物覚えの苦手な子になってしまう可能性も。
脳や体を正しく発達させるためには、必須脂肪酸の一種であるアラキドン酸を普段から口にすることが大切です。

アラキドン酸は主に牛や豚といったお肉や魚介類などに含まれています。
とはいえ固形物を摂取できない赤ちゃんには、食べるのが難しい食材でしょう。
そこで必要となるのが母乳です。
母乳の中にもアラキドン酸が含まれているため、生後間もない赤ちゃんであってもスムーズに栄養を摂取する事ができます。
また母乳にはアラキドン酸以外にも、病気からカラダを守るIgA抗体や白血球などの免疫物質が含まれています。
強く元気な子供を育てるためにも、母乳育児というのが非常に大切です。

・粉ミルクはアラキドン酸入りの製品を
母乳が赤ちゃんのために必要なものだとわかっていても、体質などにより思うように授乳できない方もいらっしゃいます。
そんな時に便利なのが、アラキドン酸入りの粉ミルクです。
最近では各メーカーからアラキドン酸以外にも、DHAやタンパク質など、赤ちゃんにとって必要な栄養が複数含まれている粉ミルクまで販売されています。
万が一のために、パッケージに書かれている成分表示や添加物の有無などをしっかりチェックして、有益な栄養が多く含まれているものを中心に選びましょう。

赤ちゃんの健康な発育には、お母さんの力が欠かせません。
特に赤ちゃんに対しては、お母さん自身が免疫力や体を構成するアラキドン酸などの栄養素を摂って、母乳の質を高めるところから始めましょう。
そして、できれば粉ミルクには頼らず、母乳での育児がおすすめです。
赤ちゃんに日頃からアラキドン酸をプラスしてあげられるよう、工夫してみてください。