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赤ちゃんになぜアラキドン酸が必要?

赤ちゃんにも効果があるといわれている、アラキドン酸。
すでにメディアでもアラキドン酸の効果が取り上げられ話題となっていますが、粉ミルクについても同様に、アラキドン酸を配合した製品が販売されています。
DHAなどと一緒に摂ることで、子どもの脳が発達するといわれていますが、実際に行われた研究結果についてみていきましょう。

赤ちゃんとアラキドン酸の関係
研究では、赤ちゃんに通常のミルクと、DHA+アラキドン酸(粉ミルクへの添加)を強化した粉ミルクを与え、生後6ヶ月および生後12ヶ月に、それぞれの発達を調べる検査を行いました。
その結果、DHA+アラキドン酸を強化した粉ミルクを与えられた子どもたちは、その後の発達テストで言語能力などについて明らかにふつうの子どもたちを上回る結果になっていました。
赤ちゃんだけでなく、年齢の違うラットを使った実験でも、高齢のラットは若いラットと大差のない脳機能を維持しているということがわかったほどです。
つまり、アラキドン酸は生後すぐの時期から摂取が可能で、将来的な脳の発達にも欠かせない成分というわけなのです。

・アラキドン酸を使った追跡調査
アラキドン酸を使った追跡調査によると、母乳で育った赤ちゃんと、粉ミルクで育った赤ちゃんは、母乳の子の方が脳内のアラキドン酸量が多い傾向にありました。
粉ミルクよりも母親の母乳の方がDHA量も多かったということで、健やかな発達には母乳こそが効果的ということが分かったのです。
赤ちゃんは自力でものが食べられないため、歯が生えてくるまでは母乳か粉ミルクのどちらかを使わなければなりません。
しかし今回の調査で、赤ちゃんの体には粉ミルクよりも母乳の方が親和性が高く、栄養の吸収率が高いということがはっきりと分かったのです。

アラキドン酸はDHAなどと併せて、子どものうちから摂取しておきたい成分です。
粉ミルクや食べ物などから、上手にお子さんにもアラキドン酸をプラスしてあげてくださいね。