魚料理

アラキドン酸を摂取するために必要な食事量

近年研究がすすみ、子どもの発達や成長、高齢者の老化予防など多くの人の健康に欠かせないといわれている「アラキドン酸」。
食事の中でアラキドン酸を摂取していくと、内臓機能や脳機能を含めた体のバランスが整っていき、健康増進効果が期待できるといわれています。

・アラキドン酸をどれだけ摂るのがベスト?
アラキドン酸は一日100から150mg程度摂れば良いといわれていますが、必ずしも量を守る必要はなく、ふだん通りの食事で十分補うことができます。
必要摂取量も特にこれといった量は決まっておらず、明確な基準がないことも特徴です。
ただしアラキドン酸は加齢とともに体内から減少するものなので、年齢を重ねるほどに食事やサプリメントによる摂取が必要です。

・アラキドン酸摂取に必要な食事とは
アラキドン酸は野菜や果物にはほとんど含まれていません。その代わりに、動物性食品に多く含まれているのが特徴です。
身近な食材でいえば肉、レバー、魚、鶏卵(卵黄)に多いとされています。
具体的には、皮付きの鶏もも肉を100g摂取すると、78mgのアラキドン酸が摂取でき、牛のレバーには100gあたり170mgが含まれています。
また、日本人の食事に欠かせないみそ汁の具であるわかめにも、5gあたり12mgのアラキドン酸が含まれています。
アレルギーの問題で卵が食べられなくても、肉や魚など動物性の食材から摂取したり、サプリメントを使う方法もおすすめです。

肉類を多く摂るようになった現代の日本人は、アラキドン酸が極端に不足する心配はほとんどないといわれています。
たとえば夕食のメインのおかずにお肉や魚を食べたり、市販の弁当や総菜の中にも肉や魚は含まれています。
したがって、食材から無理なく補うことが可能であり、サプリメントを使うのはよほどの場合に限られます。
ダイエットによる食事制限や療法食、アレルギー、好き嫌いなどで食事のバランスが乱れやすい方は、サプリメントを使って脂肪酸を補ってあげると良いでしょう。