魚料理

食事とアラキドン酸サプリ摂取で過剰摂取になる?

栄養素を手軽に補えるサプリメントは、食事の代わりに飲んでいる人も多いことから、過剰摂取が問題視されています。
最近話題の「アラキドン酸」についても同様で、サプリメントからの摂り過ぎは健康上良くありません。

・アラキドン酸の過剰摂取に注意
知名度の向上に合わせて、多くのメーカーがアラキドン酸を配合したサプリメントを販売していますが、基本的にアラキドン酸は食べ物から摂るものです。
食べ物から摂って、なおかつサプリメントからも摂ると、アラキドン酸が過剰摂取状態となってしまい、脂質の摂り過ぎという問題も出てきます。
一部では「現代人にはアラキドン酸が不足している」というまったく正反対の意見もみられますが、アラキドン酸が不足するのは食事制限をしている方や自力で食事が摂れない乳幼児など、ごく一部の人に限られます。
肉や魚などが普通に食べられれば、ほぼアラキドン酸が不足する心配はありません。

・現代人の食生活とアラキドン酸
逆にいえば、現代人の食生活は肉や魚などが中心であり、食べ物だけでもアラキドン酸の摂り過ぎのリスクがあります。
アラキドン酸は、肉類や魚介類、鶏卵などに多く含まれています。
ふだんの食事を思い返してみて、脂質が多いメニューやお弁当、お惣菜など、脂肪中心の食生活を送ってはいないでしょうか?
これらの食生活に加え、サプリメントからも補ってしまうと、過剰摂取のリスクがさらにアップするということです。
では、アラキドン酸を過剰摂取しないためにはどうすれば良いのでしょうか?
答えは単純で、野菜や果物など、肉と魚と卵だけに偏った食事を改善することです。
メニュー数が多い場合は少し減らしたり、野菜を多めに追加すると良いでしょう。
外食が多い方は週に何度か、自炊や手作りのお弁当を食べる習慣を付けてみましょう。
食生活を変えるのはとても面倒ですが、アラキドン酸に限らず脂質の摂り過ぎを減らしてあげれば、将来の生活習慣病のリスクを大幅に減らすことができるのです。

アラキドン酸は体になくてはならない必須脂肪酸。
ですが、何事も偏りは禁物です。
知らぬ間に過剰摂取にならないよう、毎日の食事に配慮し、サプリメントの過剰摂取はできるだけ控えましょう。